4月19日、2010年はこの日がチューリヒの春祭り(ゼクセロイテン(Sechseläuten))の日。前日の18日からの2日間、チューリッヒは町全体がお祭りの雰囲気一色でした。
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ツンフトとよばれる職人組合(ギルド)の祭りにはじまったチューリヒ伝統の春祭り。かつて時計がなかった頃、大聖堂の鐘の音が人々に時を告げていました。日が短い冬の間は、仕事は5時(17時)までしかできませんでしたが、春を迎え日が長くなると、1時間長く仕事ができるようになり、労働時間の終わりを知らせる鐘の音が6時(18時)に鳴るようになりました。そこで『6時(Sechsセクス)の鐘の音(Läutenロイテン)』と名づけ、春の到来を祝うお祭りをするようになりました。
このお祭りの一番の見どころといえば、「雪だるま大爆発」。冬の象徴である雪だるまを爆発させて、冬を追い払おうというのです。この雪だるはは「Böögg(ベーグ)」といい、内部に爆竹が設置されています。パレードの最終地点「ゼクセロイテン広場」で、ベーグを燃やし始め、燃え尽きる時間によって、今年の夏がどのような夏になるのかを占うのです。(燃え尽きる時間が短ければ暑く美しい夏になり、短ければいまいちな夏になるらしい。)
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爆破されるのがこの上の写真の雪だるまです。
2日間町を練り歩くパレードには民族衣装に身を包んだ人々から、チューリッヒに住む外国人たちが自国を紹介するものまでありました。
カントリー調のロングドレスに身を包んだ少女たちはまるでそのまま絵本の中から飛び出したよう。
チューリッヒにも中国人は多いようです。長い行列でした。龍舞まで披露され、なかなか華やかなカントリー・プレゼンテーションです。
我が日本もしっかり登場。太鼓が乗った馬車を操縦しているのは明らかに西洋人ですが、奥様が日本人なのでしょうか。眼鏡の子が多かったなあ。中国の行列と比べると規模は5分の1以下だったように思います。
こちらはアフガニスタンの行列。その他、コソボやグルジアといった国々の行列も見られました。難民の人たちです。スイスは政情不安の国々から難民を数多く受け入れているのです。
その他、お祭りで撮ったスナップショット。
パレードに参加する前の腹ごしらえ?皆様立派な体格、お髭です。
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